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ススキノで人気の居酒屋


日曜日のすすきのはお店選びに困る。 いつもの参醸倶楽部や野武士でも良いが、新しい店を開拓をしたい。 日曜日に営業していて気になる店をピックアップする。 「グルマンズいとう」「勝龍庵肴家くのり」・・・などなど片っ端から電話を掛けるが、何処もかしこも「予約で一杯です」という返事。 諦めず掛け続けて数件目、「あと1時間くらいで、お席用意出来ると思います。席が準備出来たら、お電話差し上げますよ。」おぉ!捨てる神あれば拾う神だ。 ホテルで仕事をしていると、席が用意できたとの連絡があり、早速伺うことにした。 この店の評判は聞いており、数年前から気になる店。 実はこれまでも何度となくチャレンジしたが、いつも予約が一杯で入店が叶わず諦めていた。 今回は千載一遇のチャンスだ。ワクワクが止まらない。 店内に入ると、活気みなぎる感じがあり、雰囲気は悪くない。 カウンターに通され、まずは酒のメニューから目を通す。

北斗随想 純米吟醸

なかなか揃えがいい。まずは北海道で旨い酒定番の北斗随想から頂く。

先付けは茄子の煮浸し海老味噌ソースがけ。 今回の「マイぐい呑み」は、中村六郎 作 備前酒呑。少々生焼けであるが、私の初中村六郎であり思い入れもある。 「こちらが、おすすめメニューなのですが、その中でも特にオススメが、ししゃもの刺身と、タチの天ぷら、それから殻付き牡蠣です。」 ナルホド、いいね。 「じゃあ、それ全部もらいます。牡蠣は焼きでお願いします。」 ししゃもと言えば干物で「あぁ、あの庶民的な味の?」と思われがちだが、一般的にスーパーで販売されている「ししゃも」とは全く別物である。 一般的にスーパーなどで売られているものは「カラフトシシャモ」とも言われる「カペリン」という魚で、柳葉魚とは別の種類。最近は食品表示が厳しくなり、表示をよく読めば「カラフトシシャモ」や「カペリン」と明記されている事に気づく。 さて本物の柳葉魚は、北海道の僅かな地域でしか生息していない日本固有の種で、種の保存や、漁獲高の確保のため漁期が10月~11月中旬と限られ、僅かな期間にしか獲ることができない希少な魚なのである。また足も速いので基本的には干物になる。地元北海道でも「生」で食すことは珍しく、秋の僅かな期間だけの美味である。 しかも、この柳葉魚は「大黒ししゃも」いわゆるブランドししゃもである。ワクワクがMAXである。

柳葉魚の刺身

さて待つこと数分、柳葉魚の刺身だ。 肉厚で艶も良くなかなか良い。秋だねぇ。

仙鳳趾の牡蠣

続いて焼き牡蠣、牡蠣で有名な厚岸産では無いが、注目度が非常に高い「仙鳳趾の牡蠣」プリッとウマい。 ピークはここまで、ここからが酷い。 というわけで、今回は久しぶりの失敗の回である。 これも「マイぐい呑」の実際である。様々な出来事もある。不快に感じる表現もあるかもしれないので、気になる方はこの先は読まないでいただきたい。あえて店名や場所は伏せさせていただく。

タチの天ぷら

まずは手始めに、次に運ばれたやや小ぶりなタチの天ぷら。一つ口に放りこむが、水っぽく衣はべちゃべちゃ、少々生臭い。う〜ん・・・。 続いて、口直しに残っていた柳葉魚に手を伸ばすが・・・。おや?!これは・・・。何かがウニョウニョ動いている?! 生魚だからね、しょうがないよね・・・。 コンバンワ、アニサキスさん・・・。チーン。 店員さんに小さな声で耳打ちするとお詫びと言ってエイヒレと七輪が運ばれた。 なんだか申し訳ないし、七輪が来たのでズワイガニの甲羅焼きを追加でオーダーした。 おやこれは?

ずわい蟹の甲羅焼き

見た目は実に缶詰っぽい。 まさかココは札幌、北海道だぜぃ? 七輪に乗せてしばし待つが、もはや不安しかない。 いかん、コレは時間がかかる。 咄嗟に、いぶりがっこクリームチーズとイコロランの出汁巻き玉子を注文した。

いぶりがっこクリームチーズ

すぐに、いぶりがっこクリームチーズが登場。 普段が参醸倶楽部のアレだから少々残念に思うが、まぁ、普通はこんなものだ。 「焦げてきますので、たまに混ぜてください。」 あぁ、カニね。 ハイハイ混ぜ混ぜ、試しに味見してみよう。ひと舐め。 うんうん、本物だ、本物の缶詰。

チーン。 何が悲しくて北海道で缶詰のカニを食べなきゃならないのか・・・。 「お待たせしました、イコロランの出し巻き卵です。」 キタキタ。これで口直しができる。

イコロランの出し巻き卵

無類の卵好きな私。石狩のブランド卵イコロランだ。黄身が白っぽいのが見た目の特長。出し巻き卵も白くなる。 頼みの綱だぜぃ、勝負! 断面を覗く・・・真ん中が焦げている。 恐る恐るひとくち。 「・・・・・。」 オェ・・・マズイ。 出汁感がない。 塩水で作ったのか? 駄目だこりゃ。

モウカエロウ・・・ 酒だけは美味いが、肴に良いところがない。

何か注文を間違えたのかと反省してみるが、おすすめのウチ特におすすめを主軸に決めたハズだ。

嗅覚を鍛えて出直そう。 ごちそう様でした。 明日のマイぐい呑ライフに乾杯。

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