てんぷら・松


本来、気分屋である私は、今日食べるものは今日決めたい人間である。 仕事が終わり、何をどこで食すか決める。それから、お店に電話をかけて空席の確認をする事はあるが、一部店舗を除けば、事前の予約はほとんどしない。 アレやコレや思考を巡らせている時間が楽しくて堪らないのだ。 しかしながら、本日のお目当ては、当日の確認で何度となく断られていた。 キニナル。 こうなると是が非でも行きたくなるのが心情というもので、数日前から予約を入れた。

てんぷら・松 北海道札幌市中央区南3条西3 プレイタウンふじ井ビル 5F
 電話:011-207-7017
 営業時間:15時〜22時 定休日:日曜日 天ぷら松といえば、京都の嵐山に有名な天ぷら割烹があるが、何か関係があるのだろうか? すすきの周辺にはよくありがちな複数の飲食店の入った雑居ビルの一角。 店内は極小のカウンターのみ8席。 最近は、この様な小さな店ばかりにおじゃましている気がする。 柔らかな札幌訛りで出迎えてくれる主人は、珍しく女性である。 格好は、凛とした天ぷら屋さんの主人だが、話してみると、ふわふわとした不思議な雰囲気がある。

さあ、まずは酒だ。メニューと睨めっこしていたら、よほど悩んでいるのかと思われたのか、メニューにない繁桝 純米大吟醸が出て来た。フフフ。

今日のマイぐい呑は、中村六郎作、備前緋襷酒呑。 食事はコースがオススメで 松の葉コース 小鉢、サラダ、天ぷら5品。で2,500円。 松の実コース 小鉢、サラダ、天ぷら7品、食事。で3,500円。と非常にリーズナブルである。 せっかくなので松の実コースを頂いた。 小鉢:きのこの吸い物

まずは、しめじやエノキの入った吸い物からコースが始まった。きのこ類には血液中のコレステロールや中性脂肪を減らし、糖質や脂質をエネルギーに変える「ナイアシン 」という成分がある。 これから天ぷらをいただくにはベストな先付けである。 鯛の大葉巻き

さて最初の天ぷらは、まさかの変化球、鯛の大葉巻き。 通常なら、後半に出てきそうなネタだが、ふわふわとした店主の流儀なのか、あまり難しい事を考えずに楽しみなさいと無言で提示された気分になる。ここは不思議の国である。 肝心の天ぷらは、衣はあくまで薄く、サクサクと美味い。コレはイイゾ。 菜の花

春の陽気を感じる菜の花。 私、個人的には、待ち遠しい春の味。 ホホホ。 海老と舞茸

天ぷらの花形といえる海老。残念ながら、活車海老ではないが、衣のサクサク感と火の通り方が絶妙で良い。 舞茸も香りが良く美味い。 何を考えているか分からず、つかみどころのない店主のふわふわ感が、少々不安だったが、腕は確かだ。ナイス。 大根サラダ

このタイミングで、口の中をさっぱりさせる大根サラダはありがたい。大根には消化を助ける酵素や脂肪を燃焼する酵素が含まれる。まさに天ぷらにベストマッチである。

ここで後半戦に向けて辯天 純米大吟醸原種 四割八分磨き 備前雄町100%を追加。 あ、コレスキ。 ホタテ

北海道の北海道らしいネタ登場。半ナマが美味い。 さて、天ぷらといえば、日本を代表する料理であり「江戸の三味」の一つと言われる。どう食べるのが粋なのかなどと時折話題になる。 基本的には、揚げたてを冷める前に食す事。

盛りの場合は、手前から味の薄いものからというのがある。これは基本的に寿司と同じであることに気づく。あとは好みでいい。 個人的な好みとしては、野菜、穴子、かき揚げは天つゆ、その他魚介類は塩で食す事が多い。天つゆにつきものの大根おろしは、天つゆに溶かさず天ぷらにオンする。口の中がよりさっぱりして良い。

よく抹茶塩を用意されるが、この店は、天然塩と梅塩の2種を用意している。

ヒメジ

九州から取り寄せたという馴染みのない魚。調べてみると、赤くて髭があって鯉のような見た目の海水魚である。 味は柔らかく上品な味でなかなか美味い。 穴子

天ぷらのラストは、江戸前にならったメソ。マアナゴの35センチ以下のものを“メソ”と呼び、江戸前寿司や天ぷら屋では最上とされる。サクフワ。フフフ。 天茶

食事は、天丼か天茶が選択できる。この場合、私は迷わず天茶、天ぷらのお茶漬けを選ぶ。何を隠そうお茶漬け好きである。 かき揚げがフワフワと浮き始めるくらい、なみなみと出汁が注がれている。汁好きには堪らなく嬉しい。 私のいる間も何度となく当日の電話を断る店主。 席は空いている。 「忙しいと疲れちゃうから・・・笑」 ってオイオイ。
終始フワフワな店主である。しかし、なぜか嫌な感じがしない。やはり不思議の国なのかもしれない。 当日の空席確認の秘密もわかった事だし、手軽に頂く天ぷらとしては満足感も高いので重宝しそうだ。 近いうちに裏を返そう。 ご馳走さまです。 それでは、あなたの「マイぐい呑みライフ」に乾杯!

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