開陽亭


かれこれ3年間、毎月札幌に来ているが、 こんなに寒い日は、初めてである。 大雪にならなかったのが唯一の救いである。 さて、寒いので今日もレストランプラザで済ませてしまおう。 前回は、「おでん」の文字に釣られたが、今日は開陽亭にしよう。 私の記憶が確かなら、冬場は鍋料理があったはずだ。

開陽亭 すすきのレストランプラザ店 北海道札幌市中央区南四条西5-1 レストランプラザ札幌 B1F 電話:011-215-1441 定休日:年末年始 営業時間:17時~24時 本来ならごった返すほど活気のある店内は、この天候のせいかいつになく疎らで静かである。 「お一人様ですか?、本日は、あいにくのシケでして、活イカのお刺身はございませんが、よろしいですか?」 ここの名物といえば、函館活イカ刺しの踊り喰いだが、本日の私の目当てはそこではない。ノープロブレムだ。 「大丈夫です。構いません。」 「それでは、こちらへどうぞ。」 カウンター席へ通される。この店の嬉しいところだ。 明らかに、観光客向けの店舗であはるのだが、カウンター席があるので私のような出張中の独り身でも気軽に入ることができる。

さてまずは、北斗随想純米吟醸をいただく。 今回のマイぐい呑みは、中村六郎作、備前緋襷酒呑。 先付けは、スルメと昆布、数の子のみで作ったシンプルな松前漬け。 スタートは上々。 さてメニューに目を通す。 なべ、ナベ、鍋、鍋・・・。 「牡蠣鍋」「真鱈鍋」「石狩鍋」・・・お、見つけた。 色々ある。 悩みに悩んで、「石狩寄せ鍋」にした。
本来なら、鍋はシンプルなものが好きで具材の点数は少ない方が好みだ。私自身で作る鍋などは「豆腐と牡蠣の湯豆腐」とか「豚とほうれん草の常夜鍋」や「牛肉とネギのすき焼き」などシンプルな方が、素材それぞれの味が際立って非常に美味い。またハズレがない。 「石狩鍋」にしておけば、比較的シンプルだったのだが、メニューを凝視するあまり、あれもこれも食べたくなってしまっている。酒呑みという奴の本性か実に卑しいものである。 それはそうと、鍋料理を一人前から用意してくれる姿勢には頭が下がる。 大抵は2人前以上の場合が多く、また要予約の場合が多い。 以前、浅草の「駒形どぜう」で、着流し姿でどぜう鍋をつつきながら酒を飲む、まるで絵に描いたように粋なオヤジを見かけたことがある。 ささっと独りで店に入って、サクッと酒を飲みながら鍋をつついて、さっと帰る。憧れるね。 私の方はと言えば、卑しい酒呑みで、全く持ってカッコイイものではない。めんぼくねぇ。 さて、お待ちかねの鍋が運ばれる。


「食べ頃になりましたら、またお伺いいたしますので、このままお待ちください」 では待ちましょう。 まだまだ・・・ まだまだ・・・ まだまだ・・・まだ? しまった、こんなに時間が掛かるなら、出来上がるまでの繋ぎに一品いけたはず。
この店の、カニの身ぎっしりの蟹クリームコロッケ美味いんだよな・・・。しかし今からオーダーしたら、鍋の出来上がりとバッティングしそうだ。 完全にタイミングを外してしまっている・・・。チーン。 酒が空になってしまったので、北斗随想をおかわり。 永遠にも感じるこの時間・・・。 「はーい、すみません。うんうん、これで召し上がれます。ごゆっくりどうぞ。」

待ちに待った「石狩寄せ鍋」が出来上がった。
フフフフ。

昆布を煮出した味噌仕立ての出汁に、鮭や白菜、しいたけ、しめじ、豆腐、真タチにタラバ蟹と実に豪勢である。 個性の強い食材が大乱闘だ。 普段なら下品だとか言いそうだが、ここまで待たされた身にはこれぐらいが心地よい。 美味すぎてむさぼり喰らう。 ナイス。 鍋の締めは、うどんや雑炊と行きたいところだが、この店にはそれを超えたアイツがいる。

塩水ウニのおむすび、その名も「うにぎり」である。 ここに来たらコレは外せない。 トッピングにイクラ+ウニ増量。 これで完璧だ。 今日も美味かった。 ごちそうさまでした。 今年の「マイぐい呑ライフ」に乾杯。

#北斗随想 #札幌 #すすきの #中村六郎 #備前焼 #緋襷

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