札幌とはいえ、異常なほど雪の深い12月中旬、 千歳空港では、飛行機が発着できずに数千人が立ち往生だというニュースを聞いた。 私は、大雪当日であったが北海道入りできた。 帯広着の便でチケットを取ってあったため、奇跡的になんの影響もなく上陸できたのである。 翌日、帯広から札幌への道は、夏の大雨の影響で未だJRは走っておらず、バスでの移動となった。 ポテトライナーは、大雪の影響もあり4時間半もかかってしまった。予定外である。 仕事も大幅に遅れてしまい、ひと仕事終えて札幌駅に辿り着いた時には、21時近くなってしまった。 さてどうしたものか・・・。
そうだ、 札幌駅前なら、久しぶりに北斎に行ってみよう。
すし処 北斎 北海道札幌市北区北七条西5-5-9 ITMビル1F 電話:011-737-7228 定休日:日曜日・祝日 営業時間:月曜日〜金曜日 11時30分〜14時 17時~22時30分 土曜日 17時~22時30分 高級店ではないので、気軽に入れる駅前のお寿司屋さんである。 久しぶりに暖簾をくぐるといつもの風景。先客は4人。 「まだ大丈夫ですか?」 「いらっしゃいませ、お一人ですか?こちらで」と大将。 女性スタッフにコートなどを預けて席に座る。 いつも通り、マイぐい呑の巾着を取り出すと大将の顔色が変わった。 「あっ、いらっしゃいませ、お久しぶりです!」 フフフフ。 大将、僕のこと忘れてましたね。笑 考えてみたら、一年近く顔を出してないから、それは仕方ない。 しかし、このマイぐい呑で思い出してくれるのも、また面白いことである。 外が寒かったので燗酒をいただく。ここの燗酒は会津娘純米。
今日のマイぐい呑は、山口真人作 琳派織部ぐい呑。 先付けに鮟鱇の煮付け。 あっさり目の味付けに、濃厚な肝がマッチしていて美味い。 ぐびぐび酒が進んでしまう。 「では、おまかせでお願いします」 ここでは、いつも「おまかせ」にしている。 まずは平目から。
定番の心地よいスタート。 続いていきなりの変化球、毛蟹だ。
軍艦にせずに、ほぐし身にミソを乗せている。美味い。
活アワビ。これはなんとも贅沢すぎるネタだ。 コリコリして良い。美味くないワケがない。 トントンと貝が続く。
活帆立に北寄、安定の美味さである。 ここで小休止が入る。
海鮮茶碗蒸し。海鮮たっぷり、オーダーが入ってから蒸し始めるので、熱々のぷるぷるである。
これだけのオーダーが入るくらい人気の逸品だ。 出汁で呑む酒が美味い。 さて後半戦。
ぼたん海老。北海道で海老といえば、「ぼたん海老」というぐらい寿司ネタとしてはメジャーな海老である。ワタを乗せて凛々しい形。 次は鮪。
カマトロだ。 山わさびを乗せるのは札幌スタイルか。 ここで「雪の茅舎」純米吟醸をいただく。 実は、ここ最近この酒にハマっている。
自宅での晩酌用に常備するほど良い。
美味い酒だ。
イクラと塩水ウニでフィナーレに向かう。 塩水ウニ。東京で食べたら幾らになるのだろうか・・・などと下衆な考えが頭をよぎる。フフフ。 ラストは、やはり穴子でおさまる。ベーシックで良い。
塩とタレのハーフ&ハーフだ。1カンを2つに割り味を変えるあたりの演出がニクい。 写真を撮り忘れたが最後に椀で締める。 納得の内容だ。
大将にお礼をして店を出た。 やっぱり、まるで1月や2月のような風景だが、今日の疲れも癒される気分だ。
明日への活力もいただいた。 ごちそうさまでした。 今日の「マイぐい呑ライフ」に乾杯。