この店には日本酒がない。 いつもビールか焼酎である。 しかし私の大好きな美味い店なのだ。 ここを紹介するために番外編として「美味しい店」のコーナーを設けてしまおうか考えていたぐらいだ。
縁むすび 千葉県流山市南流山1-9-11
電話:04-7126-0029
定休日:月曜日
営業時間:12:00〜15:00 18:00〜23:00 もはや記憶も定かではないが、私が今の街に引越して来てからの付き合いで、6年くらいになる。当時は、まだU字型のカウンターテーブルのみで、メニューは、今でも看板である「牛めし」などのご飯ものが中心で、ちょっと高級な牛丼屋さんといった印象だったのを記憶している。 店名も「ぎゅうやの台所」であった。 今では内装を変え、小上がりとテーブル席になり、落ち着いた雰囲気のあるお店になった。 メニューも増え、牛丼屋さんのイメージではなくなっている。 店主の肉へ対するこだわりが強く、強すぎるあまり、焼肉屋なのだが客テーブルにコンロや、焼き網を置いていない。 客のオーダーを一品一品、店主ひとりで焼き、客に提供する徹底ぶりだ。 部位によって、味付け、焼き加減食べ方を変化させる。絶妙であり絶品の美味い肉が頂けるのだ。 日曜日の遅めの時間に伺った。 「すみません。今日はけっこう出てしまってまして、売り切れが多いので・・・」と申し訳なさそうに女将さん。 「あ、構いませんよ。すじ煮込みはあります? それがあれば、肉はお任せします。美味しいところを焼いて下さい。」 その日いちばん良い肉を知ってるのは、店主である。これまでの信頼があるので、最近は肉の注文はお任せしてる。 「大丈夫です、ありがとうございます。お飲み物はどうされますか?」 「まだ、前のボトルがあったはずなので、無かったら入れちゃって下さい。」 「芋でしたよね後は氷ですね。」 「お願いします。」 それから・・・ここから本来ならマイぐい呑の登場となるが、今日は焼酎なので秘策を用意した。
じゃじゃーん!先日手に入れた末廣学 作、備前フリーカップである。ぐい呑ではないが、これなら焼酎でもいける。いつもの芋焼酎古秘にすじ煮込みをつまみながら、ゆるゆるスタート。 すじ煮込みは、牛肉のブロックをトリミングした時に出るスジを煮込んだものであるが、これはA5ランクの常陸牛や仙台牛のスジ肉だ。しかもかなり贅沢にトリミングされるので、肉部分が多いのもありがたい。それが柔らかくトロトロに煮込まれているからたまらない。 ウマイ。 まず最初の一皿が運ばれた。
ハツだ。肉厚でジューシー、ブリンブリンの食感がいい。次に出てくる肉に期待が膨らむ、徐々に本編に向かうためのプロローグといったとことろだ。
酒が進む。
次の皿が運ばれる。
赤い花に笹から切り出された蝶が舞う何とも優雅な白い皿。 タン塩だ。この厚みを見て欲しい、ぶ厚い。この厚みだが簡単に嚙み切れる柔らかさ、おそらく貴重なタン元を使っているのであろう、そしてこの絶妙な焼き加減。 あまりの旨さに自然と笑顔になる。 フフフフ。 さて仙台牛のヒレ肉が登場。しかもただのヒレじゃない。
何と、ヒレ肉の王様シャトーブリアンが出てくるのがこの店の真骨頂である。 言い方が悪いが、こんな片田舎で出会える肉ではない。 これを成し遂げる店主に頭の下がる想いである。 夢見心地で極楽気分だ。 ウヒヒヒヒ。 「嫁泣かせです」
これは牛の大動脈である。なぜ、嫁泣かせなのか今度聞いてみよう。
肉厚でコリコリ具合が半端じゃない。ウマイ。
最後は常陸牛の炙りタレ。ジューシーで言う事ないし。 最高のフィニッシュだ。 ごちそうさまでした。 ちょっと無理やり気味だが、 今日の「マイぐい呑ライフ」に乾杯。