さて、前回からの続きです。 マイぐい呑仲間のS氏からのお誘いできた隠れ家的なお寿司屋さん。
鮨・肴匠 くりや 北海道札幌市白石区本郷通8丁目北1-22 石田ビル 2F
電話:011-866-5055
定休日:月曜日
営業時間:18:00〜24:00 日曜17:00〜22:00 これまでの食事。
【肴】茶碗蒸し 【刺身】鯖 【刺身】クエ
【鮨】イクラ 【鮨】縞鯵 【鮨】ボタン海老 【肴】鰻串 【鮨】柳葉魚 【鮨】小肌 【肴】炙り鰊 【鮨】鮪ヅケ 【肴】焼き物 蛸、メロのカマ、鮑 【肴】ふくら豆 【鮨】炙り秋刀魚 【鮨】のどぐろ 酒は、十ロ万(とろまん) 無濾過 純米吟醸生詰を飲み干し。 現在、雁木 純米吟醸 みずのわ。 マイぐい呑は、末廣学 作 ぐいのみ。 さて後半戦キックオフ。 白くて丸い何かが運ばれて来た。
牡蠣だ。 「仙鳳趾の牡蠣なんですが、熟成して牡蠣の味が凝縮されて濃厚ですよ。よく牡蠣を10個、20個食べないと満足しないって方がいますが、コレは一個で満足して頂けると思います。3個食べたら通風になっちゃいますよ。」大将も乗ってきた。 ひと口たべて、瞳孔が開くほど美味い。 こんな牡蠣は初めてだ。 牡蠣の旨味が濃いが、嫌なエグ味や磯臭さはない。キューっと酒で流すが、余韻が長くこれでもう一杯いける。 酒がぐびぐび入って行く。卑劣な反則技だ。 「大将、これはズルいですよ。酒が進み過ぎます」 「でしょう」ニヤリ。と大将のしたり顔。 次は何が出てくるのか楽しみになってくる。
ここで、だし巻き玉子の小休止を入れてくる辺りがニクい。
「ぐい呑みは、いつも持ち歩いているんですか?」とカウンターの脇から女将さん。
「初めてだったから、びっくりしたんです。予約のお電話で言われて、すこし固まっちゃいました。笑」 すると予約してくれたS氏も「僕も、初めて言いました。笑。彼をココに連れて来たかったんです。マイぐい呑を教えてくれた師匠なんですよ。」 師匠だなんて大袈裟に恥ずかしいじゃないか。照れる。 「趣味なんですよ。自分の好きなぐい呑で呑む酒って美味しいじゃないですか?」などと調子に乗ってみた。 「わかります!よくある味気のないぐい呑より、好きなぐい呑って良いですよね。そうか、持ち歩けば良いんですね。私はガラスの口が薄くて広がったタイプが好きなんです。」 「うすはりですね。流石にアレは持ち歩けないですよ。笑」 この辺りから、ぐっとこの店との距離が縮まった気がする。まさしくマイぐい呑効果だ。 続いて出たのは松川鰈の熟成昆布締め。
実は、松川鰈の昆布締めには良い思い出がない。昔ある店で食したそれは、アンモニア臭くて食えたものではなかった。 恐る恐る口に入れると、 「美味い!」つい声が出てしまった。 実は・・・と過去の話をする。 「え?それ札幌ですか?」とお二人。 「そうなんです札幌です・・・店名は言わないですけど」 「記憶を上書きされたなら良かったじゃないですか」とS氏。 本当に良かった。来て良かった。ありがとうS氏。 その後も、次々と提供される肴に鮨に舌鼓を打ち 美味い酒の話などで盛り上がった。 長くなるので、あとは写真で楽しんでほしい。
【肴】タチ炙り 生のタチ(鱈の白子)を炙り韓国海苔で巻いたもの。
【鮨】中トロヅケ 程よく脂の乗った中トロを熟成して数時間ヅケにしたもの。
【肴】鰯焼き バーナーでカリカリになるまで炙った鰯。
【鮨】車海老 肉厚で大ぶりな車海老。
【鮨】鱈子 白子もあるなら鱈子もね。
【鮨】鱒 鮭とヒメマスの掛け合わせで何とか言ってたけど忘れてる。
【鮨】大トロ 大トロの20日熟成。身も筋も脂もトロトロ。
【肴】玉子焼き 魚介のすり身の入ったカステラタイプ。甘くなくビター。
【鮨】蟹ウニ乗せ ずわい蟹の身の上に昆布締めにしたウニを乗せた逸品。濃厚この上ない。
【鮨】穴子
【鮨】トロたく 鉄火ではなく、こういったお店では珍しいトロたく(トロと沢庵の巻物)北海道では流行っているのかしら?
【鮨】干瓢 あっさりめの干瓢巻き。
【椀】牡丹エビの汁椀 良い出汁が出てます。
実に、鮨18カン、刺身3種、肴9種、汁椀1、の全31品 もう満腹ではち切れそうだ。
最後に寫楽 純米吟醸を飲みながら余韻にふける。 「次回はお昼抜きで来なきゃ」と呟く。 「私たちは、お昼抜いて来てます」と先客のお二人。 いやはや、お見それしました。 職人然とした大将と、チャーミングな女将さんにお礼をし、 ちゃっかりと名刺交換までしてしまった。 おにぎり寿司ではなく、美味い鮨を食うには非常に満足度の高い店だ。
S氏ありがとう。近々裏を返そう。
ごちそうさまでした。 今日の「マイぐい呑ライフ」に乾杯。