毎回、同じようなお店の紹介ではつまらないかと、新規開拓を実践してみる。
今回の出張は、いつもと違って豊水すすきの駅近くのホテルになったので、この周辺で探してみよう。
バッティングセンターの周辺で以前入ったことのある串焼き屋さんもありかとブラブラ歩く。
お目当てのビルの入り口に別の看板が目に入った。「No Smoke No Life」煙のない生活などない?
おず smoked和taste
北海道札幌市中央区南5条西3丁目 ニューブルーナイルビル7F 電話:011-513-2000 定休日:日曜日、年末年始 営業時間:18時~翌1時、金土18時~翌3時
恐る恐るエレベータに乗り込み、お目当ての階に到着。 エレベータの扉が開くともう店内になっている。 香ばしい匂いが鼻をつく。 あ、燻製だ。ナルホド。
席に通され、 まずはサッポロクラシックで喉を潤す。 先付けは、ジャガイモと豆の煮物。これは燻製ではないのか。
さて何を食べようか思考を巡らす。 オーダーが入ってから燻し上げるらしい。 20から30分待つのだ。 では、盛り合わせをオーダーしておいて、 待つ間、いぶりがっこと枝豆で繋ぐとしよう。 「いぶりがっこですと、いぶりがっこだけですが、こちらですと、スモークチーズと一緒になってます」と店員さん。 いぶりがっこクリームチーズではなく、いぶりがっこスモークチーズか?では、そちらを頂こう。
到着までに、ビールを飲みながら様子を伺う。 カウンターバックの棚に徳利が陳列されている。これなら、マイぐい呑は大丈夫だろう。
そうこうしている間に、いぶりがっこスモークチーズが運ばれてきた。
長い。
随分と長い皿に盛られている。
こんな皿が自宅にあったら使い道に困るだろう。
さっそくひとつ口に運ぶ。あ、何だかこのいぶりがっこフレッシュね。
確認はしてないが、おそらく秋田のいぶりがっこではなく自家製で、たくあんを短時間燻したものだろう。
この見た目にしては随分と薄造りで軽いのでスモークチーズと合わせても重くなりすぎない。これならビールにも日本酒にも合いそうだ。
ここで日本酒にスイッチ、宮寒梅純米吟醸。 「ぐい呑を持ってきてるので、徳利でいただきたいのですが・・・」 「あ、了解しました。冷(ひや)でよろしいですか?」 「お願いします」 初見での儀式を済ませて、酒を待つ。
このタイミングで、写真を撮り忘れたが今回お供のマイぐい呑は、小島直喜作 斑唐津ぐい呑である。 侘びた風情に酒を含むと虹色に光る釉薬が気に入っている。 いぶりがっこスモークチーズと宮寒梅純米吟醸の相性も悪くない。
忘れた頃に枝豆登場。
随分と時間がかかっていたが、手に摘むと熱い。
あ、茹でたてか?
口に含むと、時間のかかっていた理由がわかった。
これ燻製だ。
熱燻と言われる技法だ。
普通の枝豆が、燻されることによって香りと旨味が増えたのか、だだちゃ豆の味をもっと濃くしたようなスーパー枝豆になっている。
「なにこれ!美味い」つい声に出してしまうほどだ。
エクセレント。
酒が進む。
続いて紀土純米大吟醸。メロンのような香りがフレッシュで美味い。
満を持して盛り合わせ登場。
内容は、ゆで卵、手羽先、ホタテの3点これも熱燻だ。
少し多いかと思ったが、ペロリといってしまいそうだ。
時間がかかるので早めに追加をしよう。
牛えびとイベリコ豚のリブフィンガー。牛えびとはブラックタイガーの和名だそうで、またリブフィンガーとは肋骨の間の肉の事らしい。
これも失敗なく美味い。 いやはや、燻製料理を堪能した。美味いがこれ以上押し込めない。 ごちそうさまでした。 翌朝も鼻先に燻製の残り香を感じたのは言うまでもない。 今日の「マイぐい呑ライフ」に乾杯。