ギャラリーなどでお気に入りの「ぐい呑」を手に入れると、桐箱に入った状態で受け取ることが多い事に気付く。いわゆる「共箱」と言われる化粧箱に収められている。
共箱とは、作家自身がその器を収めるために誂えた箱で、作品の銘や種類、作家の名前が書かれていたり、落款印を捺してあるものが多い。識箱は、著名な鑑定士や収集家、物故作家などは家族などが、鑑定した結果などを書き記した箱のことである。 この箱、特に共箱は、作者たちの直筆だけに、この箱書きだけでも鑑賞する楽しみがある。
しかしこの箱は、この様に紐付きの箱が多く、これが少々やっかいでもある。
紐を解いたのは良いが、結ぶことが非常に難しいのだ。
今回は、収納に便利なこの桐箱の紐の結び方をお伝えしようと思う。
きれいに結ぶ一番のポイントは、紐を捻ったりせずに、必ず箱の面に沿わせる事である。注意しながら、結びたい。 まずは、ループ状になった紐が、左上にくる様にして、二本の紐が、右と下から出ている状態にする。
ループは、左上に掛ける。
右側の紐を手に取り、ループに対して上から紐を通し、左下に引いて紐を張る。
下から出ていた紐も同様に、ループに対して上から紐を通し、今度は右上に引く。
ここから結んでいくが、難しいのでしっかり確認しながら手順を追ってほしい。
左下に引いた紐を、山折りするイメージで輪を作り、右上に折りたたむ。
次に、右上に引いていた紐を山折りして、先ほど作った輪の右下から差し込んで左上に抜く。
撮影のため片手でやっているのが、もちろん両手を使った方が簡単である。
結びめを調整しながら整えたら完成。 少々難しいが、繰り返し練習して体得していただきたい。 これを戸惑うことなく、ささっと結べるようになると素敵に見えると思う。 それでは、 あなたの「マイぐい呑ライフ」に乾杯!