今日は、札幌から旭川に出向き、日帰りで札幌に戻ってきた。もうクタクタだ。
事前に連絡し、カウンター席の空きを確認した。
今夜は、すすきのの馴染みの店でのんびりしよう。
旬彩 亘 北海道札幌市中央区南3条西4 五番街ビル6F 電話:011-251-4545 定休日:毎週日曜日、祝日 営業時間:17時~23時
今日も安定の 十一洲 純米吟醸からいただく
先付けは、フキと厚揚げを炊いたものだ。
優しい苦味に、出汁が効いていて美味い。
今日のお供は、鈴木禎三作 油滴盞
油滴とは「油滴天目」のことで、その名の通り、油の滴(しずく)のような模様が浮き出た天目である。ちなみに「天目」とは、「天目茶碗」のことを指す。
鎌倉時代に禅宗の僧が中国に修行に出た際、天目山から持ち帰ったとされるモノの中に、喫茶の習慣と茶碗があり、その時に持ち帰った鉄釉の掛かった茶碗を、「天目」と呼ぶようになったと言われている。また「盞」とは盃のことを言う。 油滴盞とは「油滴天目の盃」である。
さて今日のオススメは・・・
ふっこの洗い。氷水で洗い、氷で冷やされ、身が締められて美味い。
醤油と梅醤油でいただいたが、個人的には、梅醤油がエクセレント。
梵 純米大吟醸 中取り 無濾過生原酒 にスイッチ。
いつものパターンだ。
今の時期に食べておくべきオススメを親方に聞いてみる。
「讃岐さん笹竹食べました?」
「まだ食べてません」
「じゃあ、天ぷらにしてみましょうか?」
ほう、楽しみだ。
笹竹の天ぷら。熱々でサクサク。一緒に揚げられているのは、なんと極太アスパラガス。ジュワーっと甘いジュースを感じる逸品。何とも贅沢だ。
梵をお代わりして天ぷらに舌鼓を打っていると・・・。
「余ったので食べてみてください」と親方の声。
えっ?
顔を上げると、握り寿司が。
「金目鯛なんですけど軽く炙ると脂を感じて美味しいですよ」とニコニコしている。
さらに、笹竹のきんぴらのサービスだ。
本当に、サービスでいいのかしら?恐れ多い。
確かに、金目鯛などは足が速いから明日に残してもしょうがないのかもしれないが、賄いで消費したら良いことだ。それをサービスで提供するために、わざわざ握りにして、皮目を炙るのだ。
シビレタ。
そういえば、ここに初めて来た日のことを思い出した。
確か、カウンターの今日と同じ席。初めて来たので少々緊張しながら、独りで静かに酒を飲んでいた時にだった。
「お客さん、まだ食べられます?」と貴重で高価なはずの「柳葉魚の握り」をサービスでいただいたのだ。
酒呑みとは卑しいもので、このようなサービスは正直嬉しい。
サービス目当てなわけではないが、それから、通うようになったのだ。
なんだか懐かしい気分を味わった。
今日も良い酒であった。
ごちそうさまでした
今日の「マイぐい呑ライフ」に乾杯!