今夜は東京で一緒に仕事をしたO君と札幌で再会。 再会の宴は参醸倶楽部。今夜は、楽しく呑もう。 参醸倶楽部 札幌市中央区南4条西6丁目10-1南4条通り(電車通り)沿い北側 電話:011-222-4646 定休日:毎週火曜日、他 営業時間:17時~24時
まずは、北斗随想純米吟醸しずくとり。 先付は、ワカサギの南蛮漬、メンマとイカ、蛸頭の三杯酢。まずまずのスタート。 今回のマイぐい呑みは、西岡小十 作 斑唐津ぐい呑。 「ちゃんと持って来てますよ」とO君。 実は、東京の仕事先を退職するO君に餞別としてぐい呑みをプレゼントしているのだ。 O君のマイぐい呑みは、中村和樹 作 備前酒呑。 「これ、親父に見せたら、俺にくれるのか?って言われちゃいました。必死で抵抗しましたけどね。笑」 気に入ってくれたようで嬉しい限りだ。 まずは、帆立の刺身。
北海道で食べる帆立は鮮度は良いが、下処理が甘くヌメリが残っていてお世辞にも美味いと言えない場合が多いが、ここは下処理がしっかりされて、ヌメリや嫌な匂いがなく、新鮮な繊維の弾力と帆立の甘みを感じられて美味い。 酒が進む。 O君は、浮世絵の研究をする若者で、浮世絵師の先生に本格的に弟子入りするために勤めていた仕事を辞めて、一時休養のため実家である札幌に帰って来ている。なかなか興味深い人生を選択しようとしているO君に興味津々な私。 このタイミングを利用して、食事でもと誘い出したのだ。 「札幌は、学生時代までしか知らないので、こういう店知らないんですよねぇ」 「いいでしょ、ここ」 さて続いて 万願寺とうがらしとハモの揚げ出し。
淡白でホロホロのハモと、淡い苦味の万願寺とうがらしがベストマッチ。 七ロ万純米吟醸を追加。 タチぽん。
タチとは鱈の白子のことで、タチぽんとは、白子ポン酢のことである。少々早い気がするが、すでに冬の珍味が出回っている。今年の初物をいただく。北海道の安定した美味である。 いぶりがっこクリームチーズ。
ここに来たら必ず注文する、ワイルドないぶりがっこクリームチーズ。口の中いっぱいにして組み合わせの妙を感じたい一品である。 「これ美味しいですね」O君も気に入ってくれたようだ。 「讃岐さんが誘ってくれるなんて意外でした」ぽつりと呟くようにO君 「え、なんで?」 「あんまり話したことなかった気がしますよ、むしろ少し嫌われてるのかななんて思ってました。」オイオイ何だか誤解があるようだ。 「え、そんなことないよ・・・むしろ興味津々」伝統工芸に興味のある私が、浮世絵師になろうと頑張っている人間に興味がないわけがない。フフフ。 「そうだったんですか?知りませんでした。」そう、私は人見知りの引っ込み思案なのである。 誤解が解けたところで、話が盛り上がる。O君の今後の展開や昔話など話に花が咲く。 三井の寿ポルチーニを追加。
O君「日本酒ってこんなに色々あるんですね!全然知らないものばかり・・・」 私「僕だって正直知らないものばかりだよ」 O君「え!そうなんですか?」 私「とにかく色んな銘柄を呑んでみる事、知らない名前のお酒があったらとりあえず呑んでみる。ただそれだけ」 O君「讃岐さん詳しいから・・・意外です」 私「フランスのワインのように日本酒って無数に存在するから、把握なんてできないよ。」 O君「なるほどです。」 私「色々飲んでみるでしょ、そうすると解ってくることもあって、僕の好みで言うと、青リンゴ、メロン、バナナのような香りのする酒はだいたい美味い。とかね。」 O君「へぇ、香りですか」 私「ウンウン。全然違う。それで、自分で飲んでみて美味いと思った酒を覚えておくの。好みなんて人それぞれだから、僕とO君でも好みは違うと思うの。酒を覚えたいなら、銘柄をや酒蔵を覚える前に「とにかく呑め」だね。笑」 O君「とにかく呑めですか。笑」 私「ウンウン。例えば、このポルチーニなんてラベルがキノコで可愛いでしょ?ラベルが可愛いから呑んでみようでいいと思うの。この酒にポルチーニが使われてるとか、ポルチーニ味がするわけでもなく「秋」ってイメージにキノコの絵と名前を使ってるだけ。だからそんな「ラベル呑み」で楽しんでもいいと思うよ。」 O君「ラベル呑み楽しそうですね。イイすね。」
偉そうに酒の呑み方を伝授する私。嫌だねぇ酔っ払いってぇのは。笑 さてさて、ここでの締めはやっぱり黒豚しゃぶしゃぶ。
まだまだ話は尽きないが、楽しい時間はあっという間だ。 再会を約束してホテルに戻った。 次の再会は東京かなぁ・・・。今後のO君の活躍が楽しみだ。 ご馳走様です。 それでは、今日のマイぐい呑ライフに乾杯!
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